こんにちは!ミユ(@miyuwinomics)です。
これまで3件ほど記事を書きましたが、読み返してみると、
値段が高いだの、
認知度が低いだの、
日本酒に負けてるだの・・・
これでは、日本ワインをディスってるだけじゃないかと誤解されてしまいそうなので、今日は少し趣向を変えて、このブログを読んで「日本ワインを飲んでみようかな」と思ってくださった方のために、お店で日本ワインを簡単に見分ける方法をご紹介したいと思います!
日本ワインはどこで買えるの?
日本ワインは、主に次のような場所で買うことができます。
- ワイン専門店
- スーパーマーケット
- 酒屋さん
- ワイン産地のアンテナショップ
- ワイナリーの売店
- ネットショップ
ワイン専門店
どんなに日本ワインに力を入れていなくても数種類は置いているはずです(と願う)。
スーパーマーケット
お店によってまちまちですが、都内の大手チェーンに限っていうと、大抵どこでも国産ワインのコーナーがあり、少し迷うくらいの種類の日本ワインが置かれています。ただ、日本ワインと日本ワイン以外の国産ワインが同じ棚に陳列されていることがあるので、後ほど説明しますが、選ぶ際は注意が必要です。
酒屋さん
こちらもお店によってまちまちで、まったく扱っていない場合もあります。
ちなみに、私の住む町には、ありがたいことに日本ワインに力を入れている酒屋さんがあり、全国各地の日本ワインを数10種類・・・もしかすると100種類以上置いています。私にとってパラダイスのような場所です。
ワイン産地のアンテナショップ
ワイン産地のアンテナショップでは、その土地のワインが買える可能性が高いです。東京駅近くの山梨県アンテナショップ「富士の国やまなし館」はさすがの品揃えで、有料で試飲もできます。お近くの方はぜひ。
ワイナリーの売店
もちろんそのワイナリーの商品に限られますが、確実に日本ワインが手に入ります。ワイナリーによっては、試飲したり、専門のスタッフさんから説明を聞いたりしながら選ぶこともできます。
ネットショップ
ワイナリーが運営しているネットショップはもちろん、ワイン専門のネットショップなどでも購入できます。近くに店舗がない場合などに便利です。
コンビニで買えることも。
先日セブンイレブンで、サントリーの「ワールドプレミアム」というセブン&アイ限定のワインを見つけたのですが、フランス、イタリア、ドイツ、オーストラリア、チリという名だたる国のワインと肩を並べて日本の甲州が置かれていました。価格は1500円前後だったかと思います。買ってませんが・・・。
残念ながら、東京、神奈川、長野、山梨の一部店舗のみでの展開だそうですが、コンビニで甲州ワインが買えるなんていい時代がやってきたなーと思います。
ラベルで日本ワインを見分けてみよう
これから4つのワインラベルをお見せします。
日本ワインか?そうでないワインか?考えてみてください。
ヒント。
日本ワインは、「国産ブドウのみを原料とし、日本国内で製造されたワイン」です。
1つめ!
さて、どうでしょうか?
こちらは、次の点から明らかに日本ワインです。
- ぶどう原産地が長野県
- 醸造地が長野県
上のほうに「長野県原産地呼称管理制度認定品」とあるのが決定的ですが、制度を知らなくても上の2点だけで判断できます。
ちなみにこちらは井筒ワインのNACメルロー。 グルメシティで購入。
2つめ!!
ふむふむ、「日本国内で製造しました」と・・・
しかし、こちらは日本ワインではありません。なぜなら、
- 輸入ぶどう果汁、輸入ワイン使用と明記
日本国内で製造されていても、輸入原料を使用しているため日本ワインには該当せず、あくまで「国産ワイン」となります。
こちらはサントリーのデリカメゾン。サミットで購入。
3つめ!!!
なるほど、「国産ブドウ使用」。しかし・・・
もうおわかりでしょうか。
こちらも日本ワインではなく、国産ワイン。ポイントは、
- 輸入ワイン使用と明記
国産ブドウを使っていても、輸入原料が含まれているなら、比率はどうあれ「国産ワイン」です。
こちらは池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(十勝ワイン)のトカップ。サミットで購入。
最後、4つめ!!!!
はてはて?
こちらは日本ワインです。
1つめと違ってはっきりと書かれていませんが、次の点から判断できます。
- 勝沼町(山梨県)産のぶどうを厳選していると記載
- 製造者の住所が山梨県
こちらはくらむぼんワインのベルカント。新宿の京王百貨店で購入。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回例にあげたのは裏側のラベルだけですが、表のメインラベルも含めて、
- ぶどうの産地(収穫地)が国内のみ
- 醸造地(製造地)が国内
という2点が読み取れれば、日本ワインと判断して差し支えないと思います。
あいまいなときに次にみるポイントとして、ラベルに輸入原料の記載がない場合も、ほぼ日本ワインと言えます。
現在日本で国産ワインの表示について定めているのは、民間主体の自主基準(国産ワインの表示に関する基準)です。輸入原料を使っている場合はラベルに明瞭に表示することを規定しているので、「輸入原料が書かれていない=国産原料100%」と言えます。
ただし、この基準には罰則がないので、きちんと表示していないワインがないとは言えません。
厳格なルールがない現状ですが、2015年10月に国税庁がワインの表示基準(果実酒等の製法品質表示基準)を制定し、2018年10月30日から適用されます。
この基準では、日本ワインとそれ以外のワインを明確に区別し、日本ワインについてもブドウ品種や産地を表示するための細かい基準が規定され、義務化されます。具体的な内容については、長くなるのでまたの機会に書きたいと思います。
何にせよ、私たち消費者がもっとワインを選びやすくなることは、間違いなさそうです。
みなさんもぜひ、ご近所の酒屋さんやスーパーで日本ワインを探してみてください!
ではまたー
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