こんにちは!ミユ(@miyuwinomics)です。
新型コロナウイルスが世界中で人々の生活や経済活動に大きな影響をもたらしています。
ワイン産業においても、イベント中止や飲食店の休業、ワイナリーの店舗休業などによる損失が推測され、後述しますが、深刻な状況にあるワイナリーも出てきているようです。
当ブログでも何かできることがないか模索中ですが、今回はコロナ禍で新たな動きを見せる酒類業界のニュースを紹介したいと思います。
期限付き免許でお酒のテイクアウトが可能に!
政府の緊急事態宣言を受け、厳しい状況に置かれる外食産業。
多くの飲食店がお料理のテイクアウト販売を開始しましたが、お酒については酒類小売業免許を持っていなければ持ち帰り用として販売することができません。余剰在庫になってしまうのです。
そこに救いの手が。
国税庁は4月9日、飲食店が在庫酒類を販売し資金確保することを目的として、期間限定で「期限付酒類小売業免許」を導入することを発表しました。
従来の酒類小売業免許に比べて申請手続きが簡素化され、迅速に免許を付与できるようになります。申請期限は6月30日、免許の期限は付与から6ヶ月間となっています。
なお、現時点では国税庁のサイトで免許を取得した事業者の情報は公開されていません。SNSやお店のホームページなどで情報収集するしかなさそうです。
日本ワインが飲めるお店も期限付き免許を取得
知る人ぞ知る、日本ワインを豊富に揃える焼き鳥屋・とり鉄 三軒茶屋店さん。
先日免許が下りお酒のテイクアウト販売を開始されたそうなので、紹介させていただきます。店長、ご快諾ありがとうございます^ ^
現在はテイクアウトのみの営業になっていますが、日本ワインのほか、ビールや日本酒、焼酎も販売しています。もちろんお酒に合うお料理も。
日本ワインは近隣エリア(豊島区、中野区、新宿区、渋谷区、世田谷区、杉並区、三鷹市、武蔵野市)への配達も行っています。電話での予約も可能とのこと。
最新の状況はFacebookとInstagramで確認できます。お近くのかた、ぜひぜひチェックしてみてください!
ビール大手4社がビールの返品受け入れへ
4月18日の日経新聞*によると、飲食店の相次ぐ休業を受け、ビール大手4社(アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー)が、ビールの返品を受け入れる方針を固めたそうです。
卸から飲食店までのすべての流通経路が対象で、廃棄費用も各社が負担するとのこと。
さすが大手、太っ腹!!!
ビールは在庫として滞留すると味や香りが損なわれるため、品質の高い状態でお客さんに提供したいというメーカーの意図もあるようです。
その点ワインは保存が効くのですぐに品質低下することはありませんが、売上にならないのは同じです。先に紹介したテイクアウト販売も浸透していけばよいなと思います。
* 日本経済新聞 2020.4.18 朝刊
酒類メーカーが相次いで消毒液代替品の製造を開始
アルコール消毒液の需要逼迫に対応するため、厚生労働省は「高濃度エタノール製品」を代替品として使用してもよいことを特例的に認めました。
「高濃度エタノール製品」とは、アルコール度数70%〜83%のお酒を指します。製造には、ウォッカやジンなどを製造するためのスピリッツ製造免許が必要です。
これを受け、酒類メーカーが高濃度エタノールを製造し医療機関などに提供する事例が相次いで報じられています。市販されている製品もあります。
国税庁が期間限定の製造免許を新設
国税庁は4月21日、すでに単式蒸留焼酎の製造免許を持つ事業者向けに高濃度エタノール製品に限定した製造免許を新設しました。厚労省の特例期間中に限られますが、期限付酒類小売業免許と同様に免許手続きが簡素化・迅速化されます。
ワイン産業にも危機が。私たちにできることは?
冒頭にも書きましたが、ワイン産業にも少なからず影響が出ています。
ワインジャーナリストの鹿取みゆきさんがnoteに投稿した記事によると、存亡の危機にあるワイナリーも出てきているほか、ブドウ農家にも影響が及んでいるとのこと。記事のリンクを貼っておきます。
私たちにできることは?
鹿取さんの記事にもありますが、一番簡単なのはワインを買うことです。
「日本ワインは高い」というイメージを持つ方もいらっしゃるかと思います。確かにちょっと高いですが、1000円台で美味しいワインもありますし、1本でも助けになります。巣ごもりのお供にもぴったりです。
ワイナリーや酒販店のネットショップでも購入できます。日本ワイナリー協会のサイトで、全国のワイナリーや日本ワインを扱う酒販店が紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
コロナ禍における酒類業界のニュースをまとめてみました。
スピード感のない政府のコロナ対応にうんざりしてますが、国税庁やビール大手の対応は現場に寄り添っているように感じます。
全国のワイナリーの状況が心配なところですが、できることが限られる今、家で日本ワインを飲んで応援したいと思います。
飲み過ぎには注意!!
ではまたー
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