こんにちは!ミユ(@miyuwinomics)です。
2月3日(日)に東京・帝国ホテルで開催された長野ワインフェス in 東京 2019に行ってきました。
長野県といえば、全国2位の日本ワイン生産量・出荷量を誇る、人気ワイン産地。
昨年参加してもいないのにこのイベントをネタに記事を書いた手前、今回はちゃんとレポートしたいと思います!
長野ワインフェスとは?
長野ワインフェスは、長野県、長野県ワイン協会、NAGANO WINE応援団運営委員会の主催で、県内のワイナリーが一堂に会する県産ワインの試飲会です。東京は今年で6回目の開催となりますが、昨年は名古屋でも開催されていました。
筆者は勝手に「地方の特定ワイン産地と都市圏のワイン愛好家をつなぐイベント」として、山梨ワイナリーズフェアや東北ヴァンダジェと同じような位置付けで捉えています。
長野ワインフェス in 東京 2019のシステム
午前は業者向けの試飲会で、一般向けの試飲会は、第1部(14:00~16:00)、第2部(17:30~19:30)各回定員300名の2部構成になっています。
チケットは前売7,000円、当日7,500円。ワインの試飲代と軽食代、グラスホルダー代が含まれています。私の参加した第1部は前売券が完売し、当日券の販売はありませんでした。第2部も当日券は20枚のみの販売だったようです。
こちらがチケットと引き換えにもらう参加セット。
- ワイングラス
- ワイングラスホルダー(軽食と引き換える安全ピンが付いてます)
- ワインリスト
- 長野ワインのパンフレット
です。
30社・90種類の長野ワインを飲み比べ!
会場は日比谷の帝国ホテル東京・光の間。チケット完売とあって、大盛況です。
フロアの壁3面にわたって30社のワイナリーがずらりと並びます。
ワインリストから飲みたいワインを選んだら、お目当てのワイナリーのブースに行って注いでもらいます。各社3種類ずつ出典しているので、全部でなんと90種類。さすがにすべて試すほどのキャパはないので、迷いに迷いながら珍しそうなものをセレクト♪
ブースに過度な行列や人だかりができたりすることはなく、スムーズに試飲できました。
オープンしたてのワイナリーも
参加ワイナリーは、上にも書いたように30社。
一方、配布されたパンフレットには、長野県のワイナリー数は2017年3月時点で34とあります。
県内ほぼすべてのワイナリーが参加??
と思ったのですが、同じくパンフレットに掲載されている最新の県内のワイナリーリストを数えてみたところ、45社。
つまり、この2年足らずで11社も増えたことになります。
なるほど、会場にはあまり聞き慣れない名前のワイナリーさんもちらほら。
こちらはそのうちの1軒。先月、というか先々週オープンしたばかりの496(シクロ)ワイナリーさん。本をあしらったラベルです。
社長さんが元競輪選手だそうで、自転車を意味するCYCLO(シクロ)がワイナリー名の由来になっています。ワイナリーを開設する前は「シクロヴィンヤード」としてぶどうを栽培し、ワインは他社で委託醸造していました。
パンフレットには、自社に醸造設備を持たずにワイン用ぶどうを栽培するヴィンヤードも8軒掲載されていました。このほとんどが将来的にワイナリー開設を目指しているものと思われるので、今後もワイナリーが増えそうです。
気になったので、過去記事で使った主要ワイン産地の果実酒製造免許の新規取得者数に2018年分のデータ(水色)を追加してみました。
長野県、すごい勢いです・・・。
なぜ長野県でワイナリーが増えているのか?
長野県では、ワイナリー起業希望者向けのワイン生産アカデミーという講座や、新規就農里親制度など、県が主導してワイン製造業に参入しやすい環境作りを行っています。県外から移住してワイナリーの開設を目指す人も多いようです。
過去記事でも紹介したように、ワイン特区やワインを活用した6次産業化計画の認定件数は、長野県が全国最多です(筆者調べ)。ワインを活用した地域振興の取り組みが活発な県なのです。
試飲ワインに多かったぶどう品種は?
90種類のワインの中で最も多かった品種は、シャルドネで22種類。続いてメルローの17種類です。この2種は世界中で造られているヨーロッパ系の品種ですが、日本では長野県が初めて成功させたと言っても過言ではありません。各社少なくともどちらか1種は出している感じでした。
他に多かったのは、ソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールで7種類。いずれも長野県で増えつつあるヨーロッパ系品種です。また、りんご県の長野とあって、りんごを原料とする醸造酒・シードルも7種類出ていました。
その他長野らしい品種として、竜眼やナイアガラも出ていました。
参考:長野県の主要品種をチェックしてみる
実は長野県は、ワイン用ぶどうの出荷量が全国1位です。
上にあげた品種のほとんどは、長野県で最も多く生産されています。図は、2016年に全国でワイン用に使われた長野県産ぶどうの品種別割合を表したものです。その他を挟んで左が赤ワイン用品種、右が白ワイン用品種です。
コンコードは全体の3割以上を占めますが、試飲会には出ていませんでした。
*国税庁 国内製造ワインの概況(平成28年度調査分)「参考6. ぶどう品種別受入形態の明細及び主要産地」より。
ちょっと残念だった点
すばらしいイベントですが、残念に感じた点もあったので書いておきます。
1つはワインの品切れ。開始から1時間くらいたった頃から、ぽつぽつと品切れが出ていました。同じワインを何杯でも飲めるので在庫が偏るのは仕方ないんですけどね。気になるワインはもったいぶらずに早めに頂いたほうがよさそうです。
もう1つは、会場の設営面。会場中央に丸テーブルがたくさん置かれていますが、その上に私物を置いて場所をキープしている人が結構いてびっくりしました。早い者勝ちといわれたらそれまでですが、全員分のスペースがない以上、運営側が声を掛けるなどもう少し配慮があったらよかったなと思います。
しかし、何よりも残念だったのは、筆者が病み上がりで、ワインの香りや味が3割くらいしかわからなかったことです。。。T T
まとめ
今回は長野ワインフェス in 東京 2019をレポートしてみました。
都内でこれだけの種類の長野ワインを1度に飲み比べできる機会は他にないと思います。来年も開催されると思うので、気になった方はぜひ参加してみてください^ ^ 例年前売チケットが完売してしまうのでお早めに!
来年まで待てない!という方は、3月2日(土)に長野県須坂市で開催される長野ワインの試飲イベント・ワインフェア須坂 2019もチェックしてみましょう♪
あと、長野ではないですが、3月3日に田町で東北ヴァンダジェ 2019が開催されます!筆者も参加予定です。
ワインイベントの多いこの時期。
体調を整えて日本ワインを楽しみましょう!
ではまたー
*本記事で紹介したイベントは、すでに終了しています。
Comment