日本ワインコンクール2019の審査結果をサマリーしてみる

こんにちは!ミユ(@miyuwinomics)です。

7月末に日本ワインコンクール2019の審査結果が発表されました。

日本ワインコンクールは、日本ワインを対象とした国内唯一の審査会で、毎年この時期は結果を楽しみにしている日本ワインラバーがたくさんいらっしゃるかと思います。

日本ワインをよく知らない方にとっても、受賞ワインを知ることで、ワインを選ぶヒントになります。

というわけで今回は、日本ワインコンクールについて簡単に説明し、審査結果を「都道府県別」「価格帯別」などに集計してみます。最後に、受賞ワインの探し方についてもご紹介します。

日本ワインコンクールとは?

日本ワインコンクールは、2003年から山梨県で毎年開催されているワインの審査会です。国産ブドウ100%を原料とし、国内で造られた「日本ワイン」のみを対象としています。

以前は「国産ワインコンクール」という名称でしたが、2014年から「日本ワインコンクール」に変わりました。

主催は、日本ワイナリー協会や山梨県、山形県、長野県、北海道の各酒造組合、山梨県などから構成される「日本ワインコンクール実行委員会」。また、国税庁外務省酒類総合研究所などが後援につきます。お堅い感じですが、信頼度の高いワインコンペです。

審査部門

審査部門は、ワインのスタイルによって次の12部門に分かれます。

  • 欧州系品種 赤/白(メルロー、シャルドネなど)
  • 国内改良等品種 赤/白(マスカットベーリーA、セイベルなど)
  • 甲州
  • 北米系等品種 赤/白(キャンベルアーリー、デラウェアなど)
  • 欧州・国内改良品種等ブレンド 赤/白
  • 極甘口
  • ロゼワイン
  • スパークリングワイン

甲州はさすが日本固有のヴィティス・ヴィニフェラ種とあって、独立した部門になっています。

審査方法

ワインの評価は、ブラインドの官能審査によって行われます。香りハーモニーなどの各項目によって20点満点で採点され、以下の基準で受賞が決まります。

  • 金賞:17点以上(各部門エントリー数の3~5%)
  • 銀賞:15.5〜16.9点(各部門エントリー数の10~15%)
  • 銅賞:14〜15.4点
  • 奨励賞:13〜13.9点
  • 部門最高賞:各部門の銀賞以上のうち最高点のワイン
  • コストパフォーマンス賞:各部門の銀賞以上、2000円未満のうち最高点のワイン

審査員は、外国人を含む専門家や有識者25名。ボルドー大学ワイン教育部長やマスター・オブ・ワイン協会元会長なども名を連ねます。

部門最高賞のワインは?

受賞ワインは351アイテムもあり、さすがにすべて紹介することはできないので、部門最高賞を獲得したワインだけご紹介します。

日本ワインコンクール2019 部門最高賞受賞ワイン
部門 銘柄 会社名
欧州系品種 赤 シャトー・メルシャン 鴨居寺シラー メルシャン
欧州系品種 白 ミュゼドゥヴァン エトワール塩尻ソーヴィニヨンブラン(ナイトハーベスト)2018 アルプス(長野県)
国内改良等品種 赤 NAC マスカット・ベリーA[遅摘み] 2018 井筒ワイン
甲州 島根わいん 縁結 甲州 2018 島根ワイナリー
北米系等品種 白 ナイアガラブラン2018 サンクゼール
欧州・国内改良品種等ブレンド 赤 ロリアン 三重奏 白百合醸造
欧州・国内改良品種等ブレンド 白 グランポレール エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 泉ーSENー サッポロビール
極甘口 ソラリス 信濃リースリングクリオエクストラクション2018 マンズワイン
ロゼ サントリー 塩尻ワイナリー 塩尻メルロ ロゼ 2018 サントリーワインインターナショナル
スパークリング 安心院スパークリングワイン 2017 三和酒類

筆者が注目したのは、甲州部門

甲州は山梨県のお家芸的な品種ですが、部門最高賞を獲得したのは、島根県の島根ワイナリーさんでした。コストパフォーマンス賞も同時受賞しています。すばらしい!飲んでみたいです。

日本ワインコンクールの公式サイトですべての受賞ワインが公表されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2021

審査結果をサマリーしてみる

日本ワインコンクール2019の審査結果を、いくつかの観点で集計してみました。

都道府県(醸造地)別

表は、醸造地の都道府県を、受賞アイテム数の多い順に並べていたものです。

日本ワインコンクール2019 醸造地別受賞数
都道府県 受賞品数 部門最高賞 金賞 銀賞 銅賞 奨励賞
山梨県 147 2 8 33 95 11
長野県 73 5 5 15 48 5
山形県 38 0 5 13 17 3
北海道 24 0 0 9 8 7
岩手県 17 0 0 1 10 6
大分県 9 1 0 4 4 1
新潟県 8 0 0 0 7 1
広島県 7 0 0 2 4 1
宮崎県 6 0 0 1 4 1
島根県 5 1 1 1 3 0
岡山県 4 1 0 2 2 0
静岡県 3 0 1 0 2 0
栃木県 2 0 0 0 2 0
大阪府 2 0 0 0 2 0
青森県 1 0 0 0 1 0
宮城県 1 0 0 0 0 1
埼玉県 1 0 1 0 0 0
石川県 1 0 0 1 0 0
長崎県 1 0 0 0 0 1
熊本県 1 0 0 0 1 0

ベスト5はワイン生産量ベスト5の顔ぶれでもあるので、確率的にそうなるだろうなーという感想です。その他、関東東北九州など、ワイン産地としての認知度が高くない地域からも受賞しています。

販売価格帯別

次に、受賞ワインを販売価格帯別に集計してみました。

受賞ワインの半数以上が3000円以内という比較的お手頃な価格帯であることがわかります。1万円を超える高級ワインは1点のみでした。ちなみに「その他」は、オープン価格や価格未定のワインです。

なお、審査はブラインドで行われるので、もちろん審査員は価格を知りません。

企業規模別(大手5社とそれ以外)

下の図は、ワイン大手5社(サッポロ、サントネージュ、サントリー、マンズワイン、メルシャン)とそれ以外の企業の受賞アイテム数の割合を表したものです。

入賞した78社・351アイテムのうち、約6分の1が大手5社のワインでした。

やはり、資金力も人的リソースも豊富な大手はコンペに強いんでしょうかねー。

受賞ワインはどうやって手に入れる?

受賞ラベルで探す

「受賞ワインを飲んでみたい!」という方は、店頭で受賞ラベルを頼りに探すのが手っ取り早いです。デパ地下の酒屋さんなどでも見つかることがあります。

日本ワインコンクール2018の受賞ラベル

これは2018年の銅賞のラベル。賞によって色や文字が違いますが、デザインは毎年変わらないと思います。

近所にお店がない場合や、確実に手に入れたい場合は、公式サイトで受賞ワインリストを確認し、各ワイナリーのホームページなどで販売状況を確認してみてください。

ただし、日本ワインは生産量が少なく、さらに受賞ワインともなると早い時期に売り切れてしまう場合があるので、気になる方はお早めに!

かくれ受賞ワインも・・・

出荷後に受賞が判明したケースなど、受賞ラベルが貼られていないかくれ受賞ワインも出回っているので、注意深く観察してみるのもおもしろいです。

余談ですが、我が家のセラーでスタンバイ中のワインも今回受賞しました。南三陸ワイナリーさんのデラウェアです。初ヴィンテージでの奨励賞、おめでとうございます♪

開けるのがもったいなくなりますが、飲みごろにおいしく頂きたいと思います!

まとめ

いかがでしたか?

日本ワインコンクールの受賞ワインにはお手頃価格のワインも多いので、今まで気にしたことがなかった方もぜひ探してみてください。

なお、今回は受賞ワインに注目しましたが、そもそもエントリーしていない造り手さんもたくさんいらっしゃいます。小規模のワイナリーで時間的・経済的な余裕がなかったり、賞へのこだわりがないということも考えられます。賞を逃したワインも含め、受賞していなくても素晴らしいワインはたくさんありますので、誤解なきよう・・・。

ちなみに、9月1日に山梨県甲府市で日本ワインコンクール2019受賞ワインの公開テイスティングが開催されます(チケットは既に完売)。初めて参加してきますので、後日その様子もお伝えしたいと思います!

ではまたー

*2019.9.21追記:公開テイスティングのレポートはこちらから!

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