こんにちは!ミユ(@miyuwinomics)です。
11月はボージョレー・ヌーボーの解禁でワイン市場がにぎわいますが、日本ワインの新酒(ジャパンヌーボーと呼ぶことにします)も続々リリースされています。
じゃじゃーん。筆者も早速調達してきました。
一方で残念なことに、コロナの影響で全国のワインイベントは中止が続き、一般消費者が新酒のリリースを知る機会は減っています。毎年記事にしている「山梨ヌーボーまつり」も今年は中止になってしまいました。オンライン開催のワインイベントも増えていますが、対面での試飲即売イベントに比べるとプロモーション効果は下がると言わざるを得ません。
というわけで、今年は新酒ワイン自体にスポットを当てて、ジャパンヌーボーの特徴や入手方法について書いてみたいと思います。
普段新酒ワインを飲まない方にも、お手に取るきっかけになれば嬉しいです。
そもそもワインの新酒とは?
言うまでもないかもしれませんが、ワインの新酒とは、
その年に収穫したぶどうで造られたワインのことです。
「ワイン=長期熟成」のイメージがありますが、ぶどうの品種によっては長期熟成に向かないものもあります。新酒としてリリースされる多くは、そのようなぶどうでできたワインです。早飲みタイプなどと呼ばれます。
ぶどうの収穫期は9月〜10月。
つまり新酒ワインは、ぶどうの状態からわずか1〜2ヶ月ほどでワインとして店頭に並ぶことになります。
新酒といえば、ボージョレー・ヌーボー
ボージョレー・ヌーボーは、フランス・ブルゴーニュ地方ボージョレー地区で収穫されたガメイ種で造られたワインの新酒で、毎年11月第3木曜日に解禁されます。日本ではバブル期に一大ブームとなり、今でも根強い人気を誇っています。
なぜ解禁日が決まっているのかというと、販売業者による早売り競争が過熱し品質の低いワインが出回るようになったため、ボージョレーワイン協会によって設定されました。違反すると罰則もあるそうです。
なお、すべての新酒に解禁日が設けられているわけではありません。筆者の知る限り、国内では山梨県の山梨ヌーボー(11月3日解禁)と宮崎県(年によって変動)くらいかと思います。
ジャパンヌーボーはどんなワイン?
食用で知られる品種が多い
日本ワインの新酒でよく見られるのは、次のような品種です。
- 白 ・・・甲州、デラウェア、ナイアガラ、ネオマスカット
- 赤 ・・・マスカット・ベーリーA、巨峰、コンコード、アジロンダック
甲州とマスカット・ベーリーA以外は、ワインより食用のイメージが大きいのではないでしょうか。
実際に、ぶどうを食べているかのような果実感や甘みを感じるワインもあります。
日本では他にも、赤はメルローやカベルネ・ソーヴィニヨン、白はシャルドネのワインが多く生産されていますが、これらは新酒として見かけることはほとんどありません。一般にこれらの品種は熟成させたほうが美味しいからです。
「山梨ヌーボー」は甲州とベーリーAだけ
前述の「山梨ヌーボー」は、山梨県産の甲州かマスカット・ベーリーAを原料として、その年に同県内で造られたワインを指します。解禁日は毎年11月3日と決められています。
山梨県の新酒には、デラウェアやアジロンダックなどの品種で造られたものも多いですが、これらは「山梨ヌーボー」ではありません。したがって、11月3日より前に販売しても問題はありません。
ジャパンヌーボーはどこで買える?
ジャパンヌーボーの入手方法をお手軽度順にご紹介します。数量限定の商品も多いので、購入はお早めに!
ネットショップ
もっともお手軽なのは、ワイナリーやワイン専門店のネットショップでしょう。
デメリットは試飲ができない点ですが、コロナ禍でネットショップでワインを買う人は増えているのではないかと思います。
「日本ワイン 新酒 2020」などで検索するといろいろ見つかりそうです。
酒屋さん・ワインショップ
街の酒屋さんやワインショップでも入手できる可能性があります。この時期は新酒コーナーを設けているお店も多いので、ぜひ近所のお店をチェックしてみてください。
詳しい店員さんがいれば質問したり相談しながら選べるので、「ネットショップはちょっと・・・」という人にも安心です。
ちなみに冒頭の写真の新酒は、東京・仙川のワインショップ カルタ・デイ・ヴィーニさんで購入したものです。他にも何種類かの新酒が並んでいて、試飲もさせていただきました。このご時世にありがたいです。
ワイナリーの売店
お手軽度は低いですが、ワイナリーの売店が最も確実でしょう。個々の商品に詳しい方がいらっしゃるでしょうし、市場に出回らない希少な新酒が手に入るかもしれません。
なお、感染予防のために試飲や見学ツアーを中止しているワイナリーもありますので、インターネットなどで事前に営業状況を調べることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
新酒が「新酒」として楽しめるのは今の時期だけ。
ジャパンヌーボーは1000円台のリーズナブルなものも多いので、もったいぶらずに空けてお祝いしましょう^ ^
来年はイベントの中止もなく、青空の下で飲めることを願ってやみません。
昨年の「山梨ヌーボーまつり」の様子はこちらからどうぞ。
ではではー
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